卒園茶会で考えました。『を』と『で』のちがい

担任の菊留先生から、

「園長先生も園児のお茶をいただいてください」

と言われたので他の保護者と一緒に並びました。園児がお菓子とお茶を運んでくれます。

今日のお菓子は、生の和菓子です。黒文字で菓子を切りながら・・。さくら組のみんなに出会ったのは11カ月前だったなあと思い出したとたんに、急に胸が熱くなってしまいました。

お菓子を口に運びましたが、なぜか甘いはずのお菓子がしょっぱく感じました。まずい。まずい。ここで涙はいけない。と冷静をよそおってお茶を口に運びました。なぜか、苦いはずのお茶がしょっぱく感じました。まずい。まずい。

横木先生も同じ気持ちで、園児の動きを見ておられたそうです。

賀茂保育園の茶道は、

お茶『を』教えるにあらず。お茶『で』教えるにあり。そう感じた瞬間でした。

                     吉田園長