今はティッシュペーパーを断らないでもらいます

 街を歩いていると、街頭でティッシュペーパーを配っている人に出会います。

 配る方もプロです。人の動きを止めることがないようにサッとティッシュペーパーを手渡します。逆に配られる側の通行人を観察すると、『要りません』というのを、無言だけど手首を少し返して意思表示します。

渡す方と断る方。そのせめぎ合いは、剣道の勝負の様で勉強になります。

 私はこんな時、これまですべてもらっていました。理由は、こんな寒い(暑い)中、ノルマのティッシュペーパを配るアルバイトさんを応援してあげたい気持ちと、田舎者なんで断ることが苦手だからです。

 県庁に勤務していた時は、月に1回は上京していましたから、出張から帰ればティッシュペーパーがカバンやポケットから5つ6つ出てきます。やがて我が家の小物入れの引き出しからあふれ出すようになったり、ポケットに入れたままで洗濯され、洗濯槽や他の洗濯物を濡れたテッシュだらけにしたこともあり、家族からは、もうもらって来ないでと言われてしまいました。そこで、手首を返し、要りません意思表示を練習しました。はじめのうちは、自分でも笑ってしまうくらい、不細工な手首返しでしたが、ようやく上手にできるようになり、ティッシュ配りのプロの攻めにも、軽く返せるようになりました。

  4月から賀茂保育園に勤務し、私は毎日エプロンをして仕事をしています。そのポケットには必ずティッシュペーパーが入っています。理由は、鼻水をたらした園児の鼻かみの為です。あっちでチ~ン。こっちでチ~ン。無くなるスピードは結構早く、見る見るうちにストックも少なくなりました。

 そこで、5月から、ティッシュペーパーは断らないでもらうことにしました。ところが、鳥取県内でティッシュペーパーを配る場面にまず出会いません。

  コロナも5類に移行したし、上京してティッシュペーパーをもらってこようか?い~や。飛行機に乗ってティッシュをもらいに行くなら、買った方が安いよなあ。

いろいろ悩みながら、今日もポケットにティッシュを入れて園内を回っています。

 

                            吉田園長