見てくれてありがとう

8月上旬、右ひじに痛みがあり病院に行きました。

「これは、『テニス肘』ですね。」

「ええっ。私テニスしたことがないのですが、『テニス肘』ですか?」

「んんっ?テニスをされない?あなたは何か物を持って行うような競技をしていませんか?」

「剣道をしています・・・。」

「ああっ。それです。これは『剣道肘』ですね。」

「先生。では、競技ごとに『〇〇肘』になるんですね。」

「まあ。そういうことです・・。」

生まれて初めて肘に注射を打ちました。それから薬とシップをはっています。シップが袖で隠れてくれたらいいのですが、半袖なのでまるまる見えてしまいます。出会う方は

「園長先生。どうされましたか?」

とお声をいただきます。そのたびに

「『テニス肘』だそうです。私はテニスしないのだけど・・・。」

と何度も説明をしました。園児たちも同じく話しかけてくれます。

「園長先生。どうしたんですか??」

「白いのがはってある・・・。いたいかぁ??」

園児たちは、いつも私を見てくれて、心配してくれているんだなあ。思わず、

「ありがとう」

そう言いながら、抱き上げてお礼を言います。

抱き上げる時、肘に痛みははしりますが、その時は、へっちゃらです。

                                           吉田園長